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えむら ちぐさ

江村 千草 さん

卒業年:

2006年

 

現在の勤務先:

博報堂

仕事内容:

プランナー

マイセンサーを磨く

「迷ったらやってみる、その時間が財産になる」。現在、株式会社博報堂でメディアプランナーとして多くの広告を手がける。「企業と生活者のコミュニケーションを生み出すことが広告の役割」と話した。広告と一言で言っても、テレビコマーシャルやウェブ広告だけではない。幼児向けジュースのキャンペーンでは、キャラクターによるオリジナルダンスを子供向けに考え、DVDにして幼稚園等に配った。幼児への直接の消費を訴えることを避けつつ、商品を生活者に印象づけるためのアイディアだ。

高校時代は吹奏楽部で熱心に活動した。引退後にどっぷりのめり込んだ受験勉強の中で、知ることの面白さに気づいた。文系だったが、地図や化学の「視点の違い」にわくわくしたと言う。大学では文学部に入学し、自分の興味のままに学部を横断して勉強した。また、四年間学園祭実行委員で広報宣伝をしながら、旅行やアルバイト、インターンシップ等を経験した。未体験と未知の広がる環境、そして友人から、たくさんの刺激を受けた。「アンテナを広げていろんなことに取り組む中で、自分の好きなことが見えてきた。もう大学には戻らなくていい、と思うほど学び尽くした四年間だった」。やってみて、自分の言葉で考える。その積み重ねが「自分で気づく力」になった。

「仕事のヒントは生活の中にある。興味、疑問を持って考える視点こそ、私のプランナーとしての持ち味です」。そのマイセンサーは、高校生から今に至るまでずっと、そしてこの先もとことん磨かれ続けるのだ。

​2年4組 男子

広げたアンテナ繋がりを生む博報堂広告プランナー

テレビCM、電車の中吊り広告、外国人観光客の呼び込み。「広告代理店といえばこれ」、普通はそう思うが、実はこれだけには収まらないという。そのわけはプランナーという仕事の奥深さにある。世界有数の飲料メーカーからの依頼は子供向けジュースブランドの宣伝。ターゲットは四才〜小学校低学年とその親だが、「子供に直接的な宣伝文句を使わないこと」が要望だった。思案の末に辿り着いたのが「キャラクター体操」の普及。幼稚園に無料配布したDVDを見てもらい、踊って覚えてくれた子どもは、同じキャラクターの商品に目を留める。楽しんで踊る子供を見るのは親にとっても嬉しいことだ。

携わるのは広告作成にとどまらない。生活者(消費者を含む)の関係構築のための直接的・間接的アプローチの模索等、多岐にわたる。日々の生活すべてが鍵となる。アンテナを広げたり、相手の立場に立って想像したり。分かるまで考え続け、分かったら言葉にしてみる。その繰り返しだ。

朝昼夕と吹奏楽漬けの高校生時代。引退後の受験勉強からがアンテナの広がるスタート地点だ。大学の所属は文学部だったが、学びの範囲は商学、政治学、心理学、理系分野にまで及ぶ。留学、インターンシップ、学園祭実行委員広報部にも参加。興味・関心と共にアンテナが広がる。そして経験したことには自分なりの意味づけをし、仲間との共有の中で深

めつつ自分の中に蓄積した。「将来は人にきっかけを与える事業を今の会社の他に自分の名前で起こしたい」と笑顔で話す。モノとヒト、ヒトとヒト、現在と未来。アンテナで受信した全てが今日も発信され、どこかで関係を作っている。

​3年10組 男子・女子

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